“マイナス金利解除”近付く 住宅ローン金利上昇?「かなり不安」 ポジティブ面は…【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024年3月18日)

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 18日から世界が注目する日銀の金融政策決定会合が開かれます。注目されているのが、大規模な金融緩和策の一つであるマイナス金利の解除です。実現すれば、私たちの生活にも大きく影響してきます。

■日銀、マイナス金利解除? 不安の声も…

 賃上げ要求の満額回答が相次いだ今年の春闘。市場では「日銀がマイナス金利政策の解除に踏み切る」との見方が強まっています。
 
 私たちの生活に最も影響しそうなのが、住宅ローンです。住宅ローンの金利は日銀の金融政策に影響を受けるため、金利がマイナスからゼロ、あるいはプラスとなれば、住宅ローンの金利もつられて上がる可能性が高まります。
 
 東京・渋谷にあるオープンハウスのショールームに来場した家族に、住宅ローンの返済方法について聞くと、変動金利を選択していました。

 固定金利は返済が終わるまで金利が変わらない安心感がありますが、変動金利は固定よりも金利が低いことから、多くの人が変動金利を選ぶのです。金利上昇の可能性に不安を感じる人もいます。
 
30代
「都営住宅に住んでいるが、家賃が上がるというので、それなら自分の財産になる一戸建てがいいかなと選んだ。35年先の未来なんていうのは誰しも予想できない部分がある。そこに対して金利が上がるかもという不安要素が加わってくると、かなり不安」

別の30代
「(子どもが)小学校に入ると、かかってくるお金も増えてくる」
「また、それで(金利が)上がるのかと思うと頭が痛い」
 
■どうする?住宅ローン返済方法の変更
 
 すでに金利が上がった場合に備えている人もいます。
 
40代
「今年の1月から徐々に外食を抑えて、月に1万5000円でも蓄えて、その分上がった金利に当てはめていければ」

 内装などの相談にきた30代夫婦は川崎市内に4000万円台で土地を購入し、3階建て4LDKの戸建てを予定しています。


「これのデメリットは何ですか?」

スタッフ
「内開きした時に少し扉が入ってくるので、手狭と感じる人もいるが、折れ戸もたたむときの幅が出るので」


「開き戸で」

 これからの返済について聞くと、「状況によっては、もしかしたら固定(金利)に変えることもあるかもしれない」と答えました。

 来場者に返済方法の変更を検討するか聞くと、次のような声が聞かれました。
 
20代
「変動のままでも、今はいいかなという感じ。変動と固定のミックス型というのがあるらしい。結構上がってきたら、固定にしようかなと考えている」

30代
「(変動が)今の水準プラスアルファぐらいで推移するのであれば、固定よりメリット出るのではと思っている」

■マイナス金利解除の影響は?
 
 マイナス金利が解除された場合、金利が上昇する可能性はあるのでしょうか。専門家は、次のように述べます。

不動産コンサルタント 長嶋修氏
「今回の変更で固定系の金利には、それなりの上昇はあると思うが、おそらく変動金利には影響を与えない。大幅な市場金利の上昇を日銀は認めないはず。0.1%上昇するか、しないか、小幅な変動にとどまるはず」

 マイナス金利解除による影響はネガティブなものばかりではありません。銀行にお金を預けると、利息が付きやすくなります。

SBI新生銀行 マスリテール推進室 中嶋浩未さん
「マイナス金利が解除されれば、預金の金利というのは当行を含め、上げやすくなる環境というのが整う」

 SBI新生銀行では今月のマイナス金利解除を見込んで、29日から一部預金金利を利上げすると発表しています。
 
■「何か大きな動きがあるという可能性も」

 日銀の金融政策の行方を見守る人たちは、他にもいます。
 
 16日、都内で開催された投資家達が集まるイベント「マネックス証券お客様感謝Day2024」では、ほとんどの専門家が「マイナス金利の解除による株価や為替への影響は限定的」とみるなか、次のような意見も聞かれました。

マネックス証券 松本大会長
「日本の金利が本当に上がり始める時に、何か大きな動きがあるという可能性はありうるとは思っておいたほうがいいと私は思います」

 バブルを経験したベテラン世代からは、高金利の時代を懐かしむ声も聞かれます。

70代(投資歴15年)
「(金利が)6%、7%。昔は10年預けておくと約倍になった」

 しかし、銀行に預けておくだけでお金が増えていたインフレの時代も、人生がバラ色だったわけではありません。

70代(投資歴15年)
「インフレになれば、給料が増えたと言うけど、物価が上がるから出費も増える。やっぱりサラリーマンは一生懸命、真面目に働くことが一番」

(「グッド!モーニング」2024年3月18日放送分より)
[テレ朝news]

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