日本銀行はきょうから金融政策決定会合を開き、17年ぶりの利上げとなるマイナス金利の解除など、大規模緩和の見直しを検討します。住宅ローンへの影響はどうなるのでしょうか。
都内にあるモデルルーム。夢のマイホーム選びに胸が躍る一方、気になっているのが…
「住宅ローンですね。利上げがないのであれば、その方が良い」
住宅ローン金利の動向です。
日銀はきょうとあす開かれる金融政策を決める会合で、17年ぶりの利上げとなるマイナス金利の解除に踏み切る公算が大きくなっています。
日本銀行 植田和男 総裁(13日)
「春季労使交渉の動向は大きなポイント」
マイナス金利解除にあたって、賃上げ状況を注視するとしてきた日銀の背中を押すのが、先週金曜日に連合が発表した春闘の賃上げ率です。去年の3.8%を大幅に上回る5.28%という記録的な高水準でした。
日銀関係者からは「非常に力強い数字だ」といった声も聞こえてきていて、賃金と物価の好循環が実現する環境、つまりマイナス金利を解除する環境が整ったといえます。
マイナス金利が解除されると住宅ローン金利はどうなるのか。
全国銀行協会会長 みずほ銀行 加藤勝彦 頭取(14日)
「直ちに金利負担が大きくなってくるということではないと」
みずほ銀行のトップは、住宅ローンの金利負担がすぐに増えることはないのではないかという見通しを示しました。
マイナス金利解除後について植田総裁は…
日本銀行 植田和男 総裁(先月16日)
「マイナス金利の解除等を実施したとしても、緩和的な金融環境は当面続く可能性が高い」
このように述べて、マイナス金利解除後も「当面緩和状況が続く」と強調。
東京株式市場でも緩和は続くという見方から、きょうの日経平均株価は先週末に比べて1032円値上がりしました。
ただ、住宅購入を考える人が気になるのは…
「どれぐらいまで(金利が)上がるのか、不安ですね」
新たな住宅購入者の中にはさらなる金利上昇を見据え、現在、変動よりも金利が高い、“固定型ローン”をあえて選ぶ人も。
「マイナス金利からの正常化が確実だと思う。利上げするからこそ金利が上がるなら、固定で長期で、できるだけローンを組みたい」
金利のある世界の到来で、私たちの生活にさまざまな影響が及ぶことになります。
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